業界トップクラスの実績を持つ千葉のマンション管理士 事務所所長 マンション管理士 重松秀士が、マンション管理 コンサルタントならではのお役立ち情報をお届けします。 携帯版
私がお世話になっているマンションで「建物劣化診断」を実施しました。
私も参加して、久しぶりに「昔とった杵柄(きねづか)?」を発揮してきました。
ご存知ですか。劣化診断には、人によっては分類の仕方が違う場合もありますが、概ね以下の種類があります。
1次診断 書類・図面審査
2次診断 目視検査 打検
3次診断 機器検査
4次診断 破壊検査 です。
1次診断は事前に完了していましたので、この日は2次~4次までの診断です。
そのほかに、各住戸にアンケート用紙を配布し、ベランダや専有部分での問題点を確認したり、将来のマンションのあり方に関する希望なども書いてもらいました。
その後、診断結果とアンケート結果を集計し、このマンションのこれからのライフデザインを、区分所有者の方々と決定して行きます。
それをまとめて一覧表にしたものが、「長期修繕計画書」です。
以下に、当日の私の奮闘(悪戦苦闘)ぶりをご紹介します。
まずは、ベランダの打検です。モルタルの剥離をチェックします。
爆裂も目視で確認します。
次は、シュミットハンマーによるテストの準備。
10センチ感覚で、25箇所のポイントをマークします。
いよいよシュミットハンマーでテスト開始です。
かっこよくテストしているつもりだったのですが、髪の毛の薄さのほうが目立ちます。(^-^;
結果としてはほとんどの部位で設計強度である180kg/㎝2を満たしていました。
これは壁面塗装膜の接着力テストです。
目立たない部分にテスト用プレートをエポキシ樹脂で貼り付け、硬化後に引っ張ってテストします。
右側に見えている穴は、コンクリートの中性化テスト用にあけた穴です。
後の手直し(補修)のことを考え、ほとんどの場合、このように同じ個所で実施します。
専用機器を使用して、プレートが剥れるまで引っ張り、そのときの力を測定することにより、塗装膜の接着強度を測定することができます。
住宅・都市整備公団保全工事共通仕様書の基準値7.0kg/cm2に対して、今回測定した平均値は14kg/㎝2で、きわめて良好でした。
採取したコンクリートのコアにフェノールフタレイン溶液を噴霧して、コンクリートの中性化を測定します。
ピンク色に変色した部分はアルカリ性で、中性化していない部分と判断できます。
今回の検査では、築30年の中性化進行の基準値(吹付けタイル仕上げの場合)8.16ミリに対して、平均値で8.18ミリでした。ほんの少しですが基準値よりも中性化が進行していることになります。
給水管のルートの一部を切り取りました。
この後、二つ割にして酸洗いを行なった後、錆の発生状況等を検査します。
酸洗いまで実施した後の状態です。
直管(まっすぐな部分)は、ほとんど錆びていませんが、継手の部分は、どうしてもサビが発生しています。
最近では継手の部分も腐食しない管端コアなどが普及していますが、このマンションが施工された時代にはありませんでした。
洗濯機置場の給水ルートにファイバースコープを挿入して、給水管の内部を確認しています。
ほとんどの場合、継手の部分にサビ等の傷みが出ます。
洗面所の給水管を調査しています。
このマンションは、十数年前にエポキシ樹脂によるライニング更正工事を実施していますので、直管部分は傷んでいませんでした。しかし、継手部分にはかなりサビこぶが出ているのが確認されました。
マンション管理コンサルタント マンション管理士 重松 秀士(プロフィール| )
資料請求 無料相談・お問い合わせ マンション管理士事務所
マンション管理一筋! 業界トップクラスの実績、充実の設備と支援体制が自慢の重松マンション管理士事務所の詳しい業務については、マンション管理士事務所HPをご覧下さい。
「マンション管理相談」「顧問契約(管理組合顧問)」「大規模修繕工事コンサルティング」「建物診断・長期修繕計画作成のサポート」「管理規約の改正」「管理費削減」「管理会社変更」「管理費滞納」「理事長代行」「マンション自主管理サポート」「簡易ホームページ作成・運営支援」など、各業務に関する詳細の内容や各業務の「資料請求」、「スタッフ紹介」や「お客様インタビュー」などをご用意しています。
コメント
▼コメント投稿フォーム
※可能な限り頂戴したコメントには返信するように努めておりますが、必ずしも返信できる訳ではありませんこと、あらかじめご理解の上ご投稿ください。
※無料相談をご希望の方は、お問い合わせフォームからお願いいたします。