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新シリーズ「自宅マンション大規模修繕工事の記録」、今回は「設計事務所の決定」についてです。
※大規模修繕工事の大まかな流れにつきましては、大規模修繕工事コンサルタント業務をご参照ください。
設計事務所の選定に当たっては、1次審査の後に見積を依頼する業者を決定し見積書を取得しましたが、見積比較一覧表を作成した後、プレゼンテーション(会社の説明やPR)を受ける業者を決定します。
この作業を2次審査といいますが、見積を提出した業者の中から今回は3社に絞り込んでプレゼンテーションをお願いしました。
選定基準は、価格(ただし、安いだけでは決めませんでした。)、実績などを参考にして決めました。また、3社としたのは特に根拠はありませんでしたが、あまり多くても迷ってしまうことも考えられたのでなんとなく決まったみたいです。
3社のプレゼンテーションを受けた後、修繕委員会で話し合い、一番よさそうな1社に絞り込みましたが、価格は3社の中では一番高かった会社です。
大規模修繕の流れや施工業者選定の方法、このマンションを見た後の改善提案などが他社よりも分かりやすかったことが修繕委員の評価につながったようです。
しかし、価格は管理組合が考えていた予算を若干オーバーしていたので、翌日委員長が再度交渉して少し下げてもらい何とか双方の折り合いがつきました。
前年度の通常総会においては、事業計画として「大規模修繕工事の検討」は、承認されていましたが、方法や予算に関しては臨時総会を開催して承認を採ることを別に明示していました。
ですから、至急臨時総会を開催し、「設計監理方式」で大規模修繕工事を進めることと、そのための設計事務所を決定することについて承認を貰うことになりました。
各社によって、プレゼンテーションのやり方はいろいろあります。 写真のようにプロジェクターを使って、視覚に訴える方法が最近は多くなっています。 提出される資料は「会社案内」、「実績表」、「業務に対する自社の考え方」などが一般的です。 今回は、当マンションを見て頂いた結果、どのような改善提案があるかをお願いしました。 私のマンションでは、エントランスのスロープの勾配がきつすぎるので将来のことを考えて改善したほうがよいとの提案がありました。 居住者側からの質問としては、「工事期間に関すること」「どのような工事内容となるか」「他のマンションでの事例」などが多かったようです。 (使用写真は他のマンションでの参考事例) | |
内定した設計事務所を承認してもらうための臨時総会の開催です。 修繕委員長が、設計事務所内定までの経緯を丁寧に説明しました。 設計事務所への支払は修繕積立金会計から支出しますので、予算案の変更も同時に提案しましたが、全員一致で承認されました。 |
マンション管理コンサルタント マンション管理士 重松 秀士(プロフィール| )
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