[ カテゴリ:高級マンション再生プロジェクト ]
第5章 修繕工事の実現へ向けて[4]
(前回までのあらすじ)
初の臨時総会で自主管理の道を選択した管理組合。難題を抱えた2回目の臨時総会では、予想通り一時金に関する議題で紛糾しました...
予想通り紛糾した一時金に関する議題。様々な人が居住するマンションならではの非常に難しい問題でした。一時金の必要性はもちろん、お互いの立場を理解できるからこそ、話し合いでは結論が出ず、時間だけが進んでいく感じでした。しかし、もちろん先送りにするわけにもいかない極めて重要な問題です。
そんななか、出席者から「ここまで話し合ったのだから、民主主義のルールに基づき多数決で決めるしかないのではないか。」という意見が出て、そのまま採決が行われることになりました。
採決の結果は、、、賛成12、反対3でした。
私個人としては、どうしても全員一致で決着してもらいたい、という気持ちがありました。なぜなら、マンションという個人の所有権に基づいた財産が、時と場合によっては自分の意思ではどうにもならなくなる理不尽さを長年のマンション暮らしで嫌というほど理解していたからです。
これをお読みのみなさんもご理解いただけるのではないでしょうか?
そのようなわけで、残念ながら全員一致というわけにはいきませんでしたが、これにて多額の一時金を徴収する方の議案が採択されることになりました。
臨時総会に要した時間は約3時間。しかも、その中のほとんどの時間が修繕一時金に関しての議論に費やされたのです。とても難しく、また、辛い時間でしたが、管理会社から一方的に管理委託契約を解除され、無管理状態に近かったこのマンションは、再生に向かってまた一歩前進したのです。
しかし、私には2つの葛藤がありました...(つづく)
(重松 秀士)