大規模修繕工事の着工式を行いました。

数年前からマンション管理全般のコンサルタントして顧問契約をしている管理組合が、大規模修繕工事を実施することになりました。このマンションは１９７４年竣工なので築３７年目、建築関連としては第３回目の大規模修繕工事となります．
かなり以前に自主管理に切り替えて運営してきたマンションですが、重松マンション管理士事務所と顧問契約後は、建物診断を実施して、長期修繕計画を作成し、それを基にして今後の計画的な修繕を企画してきました。
昨年は、長年の案件となっていたエレベーターのリニューアル工事も実施しました。
今回の大規模修繕工事のコンサルティングでは、まず設計事務所の公募と選定、その後施工会社の公募を経てこのたび工事業者が決定しました。
重松マンション管理士事務所では、談合を防止し適正な競争原理を働かせるため、工事業者の選定は管理組合独自で実施するようにお勧めしています。今回も、工事業者は管理組合が選定することとしました。

• 応募業者の会社概要調査
• 財務内容調査
• 実績確認(応募条件を満たしているか）

を経て、見積依頼会社を選定します。
ですから、この段階でお断りする会社もあります。

• 見積に必要なデーターの配信(原則として現場説明会は実施しません。）
• 現地下見と必要な書類の閲覧への対応
• 業者からの質疑の取りまとめと回答への対応
• 適正な見積と競争が行われたかの検証(談合のチェック）

を行い、最終選考（ヒアリング）に残す会社の選定を行います。
なお、工事業者からの質疑に対する回答は、当然ながら設計事務所に作成を依頼しています。
また、今回は自主管理マンションでしたので、管理会社に対する注意や配慮は必要ありませんでしたが、管理会社が工事業者として見積に参加する場合はさらに注意や配慮が必要になりますので管理組合の負担は結構なものになります。

ところで、私としても初めての経験すが、今回は大規模修繕工事の着工に際し、「着工式」を執り行うことにしました。
最近では、ほとんどのマンションが起工式や安全祈願祭はやらないことのほうが多いと理解していましたが、このマンションでは過去にもやっているとのことでしたので、従来どおり実施しました。
重松マンション管理士事務所からも2人が参加して、工事の安全をお祈りしてきました。

当日の様子

	着工式当日、工事会社のスタッフによる説明が行われました。 内輪の着工式なので、神主さん等は呼ばずに身内だけで執り行いました。
	工事現場の周囲４箇所にお清めの塩とお酒を奉納します。 理事長さんも緊張しています。
	最後は出席者全員で乾杯(いやさか)をして、式典は約３０分で終了しました。

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