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口頭弁論の当日、理事長は有給休暇を取って裁判所に出向きました。
今まで何回か実施してきた「少額訴訟」のときの法廷とは全く違い、テレビのサスペンス劇場で見るような本格的な法廷です。私も同行して傍聴席から見守ることとしました。
予定時間になって裁判官が入ってくると書記官が、「全員起立願います!」と物々しい雰囲気です。そして裁判が始まりましたが、予想通り岡本さんは出てきませんでした。いわゆる「欠席裁判」です。
山田理事長も私も緊張していたので裁判官が何を話したか良く覚えていませんが、被告が欠席していることを確認し「判決を○月○日に言渡します。」といい、たった5分で口頭弁論は終了しました。
また、裁判官から、判決調書は郵送するので、判決言渡しの日には原告は出廷する必要はないといわれました。
欠席裁判につき、判決は私達の請求に沿った判決になることは簡単に予想できましたし、たった5分で裁判が終了し時間が余ったので山田理事長と今後の進め方を確認する意味もあり、即、不動産競売係へ相談目的で直行しました。
このあたりは、行動力があるのか無鉄砲なのかよく分かりません。
応対に出た不動産執行担当の書記官に「たった今、区分所有法第59条に基づく競売請求を地裁に申し立てて、判決は○月○日です。今後の手続きの方法を教えてください。」とお願いしましたが、私達が何をいっているのか良く理解できなかったかもしれません。
しかし、どうやら不動産競売事件であることは理解したようで、一般的な競売申立てに必要な説明書類を渡してくれて「判決が確定したら、また来てください。」といわれました。
ちんぷんかんぷんな説明書類を眺めながら、判決の日を待つこととなります。…(つづく)
マンション管理コンサルタント マンション管理士 重松 秀士(プロフィール| )
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