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第5章 修繕工事の実現へ向けて[2]
(前回までのあらすじ)
初の臨時総会で自主管理の道を選択した管理組合。私は、次に解決しなければならない修繕工事費の議案書作成に取りかかりましたが...
次の大きな問題である修繕工事費不足の問題。修繕積立金は、とりあえず毎月700円から毎月5,000円への大幅アップの線で議案書を作ることになりました。
ただ、それだけでは足りないので一時金を徴収する必要がありました。しかし、これについて意見が真っ二つに対立していたのです。「当初負担は最低限の一時金で応急処理だけしたい。」意見と「資産価値を維持するには最初の一時金が増えても根本的に修繕すべきである。」との意見です。さて、みなさんならどちらを選ぶでしょうか?
当然、応急処置と根本的修繕では仕様や施工手順が違ってきます。根本的修繕は費用も工期もかかりますが、悪いものは新品に交換でき、足場などの仮設工事も1回で済みます。今回も、錆びて落ちかかっている鋼製手摺などは、最新のアルミ製に交換できれば当分は安心できます。
一方、応急処置は初期費用も工期も少なくて済みますが、部分的に修理していくのでしばらく経つとまた関連する工事が必要になり、その都度足場作りが必要になるなど無駄も多くなってしまいます。結果、長期的に見た金額負担はこちらのほうが多くなってしまうのです。
費用を負担しない第三者が冷静に話を聞いて決めることができるならば、根本的修理方法を選ぶはずです。しかし、実際に負担が生じ、各々いろいろな事情を抱える中での合意形成となるとそう単純には事が運ばないのです。。
こうした事情をふまえ、今回は二通りの意見に基づいて議案、つまり修繕計画を立てることになりました(大変でした...)。サラリーマン時代から建築工事に携わってきたので修繕工事に関しては自信がありましたが、念には念を入れ、友人の1級建築士にも相談しながら進めていきました。
そして、いよいよ臨時総会の日を迎えることに...(つづく)
マンション管理コンサルタント マンション管理士 重松 秀士(プロフィール| )
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